鋏はもっとも必要な道具です。
鋏を入れていかないと庭は荒れます。
すぱっと切れる鋏は切り口の組織を痛めません。
傷口が癒合しやすく、治りが早いわけです。
治りが遅いと雑菌が入り込む時間を与えます。
雑菌といえば・・、
鋏からも感染するんですよ。
ウィルスに掛かった草花を知らずに切ってしまい、
続けて健康な草花に鋏を入れていくとウィルスが
うつる。
花を作る花卉農家ではしょっちゅう刃をライター
であぶっています。それくらいウィルスに対し用
心しています。
ウィルスに掛かっているか、簡単な見分け方はま
ず葉を見てみる。
正常な葉はピンとしています。ウィルスに掛かっ
た葉は小ぶりで縮れていたり波打っていたり。
葉の形に統一感がなく色も所どころ濃淡がある。
ボリュームも出ていない。
これだけ揃っていれば疑ってもいいです。
他の菌なら薬剤で治すという手もあるんですが、
ウィルスには治す薬がありません。
ほかの花へうつる可能性があるので即処分しまし
ょう。
ただし波打つ葉が特徴な草花もありますから、そ
こは誤解のないように。
道具については「おまけ」のページでいろいろ語
っていますので参考程度にお読みください。
工事が終わりすぐに必要とする道具を紹介します。
草花用の鋏とせん定鋏
どちらか一つならすぐに使う草花用。
移植ゴテ
片手で持つスコップです。
地植えで使うコテはさくっと根を切れる金属製を。
鉄、ステン、どちらでも。
フォーク、または熊手
雑草取りや硬くなった土をちょい耕すのに使います。
ジョーロ、ホース
これがないと水やりが出来ないので一番先に欲し
いものです。
ジョーロは量が入るものを。何度も汲みに戻るの
が面倒です。
まずは草花用の鋏、コテ、ジョーロ、ホース。
庭をいじっていると欲しくなる道具はそのうち出
てきます。
必要なものから徐々に揃えていってください。
せん定鋏
木のせん定に使います。
親指程度の太い枝までいけます。
ただ込み合った枝や草花を切るにはあまり向かな
い鋏です。
受け刃の厚みが邪魔で狙ったところへ刃をあてに
くいのです。
草花用の鋏
草花だけの手入れなら草花専用の鋏です。
取り敢えずこの鋏があれば一年目は大丈夫です。
二年目に入ると茎が太くなる草花があるのでせん
定鋏が必要になります。
木鋏（植木挟）
その点刃先が薄い木鋏は小回りが利きます。
込み合った枝の中へ潜り込ませることが出来る。
庭木の仕立てに使う鋏で細い枝でしか使えません。
草花までこれ一つでほぼ万能。
庭師がカチンカチンと独特の音を出しているのが
この鋏です。
園芸用の鋏は家庭用とは違い、
刃先が尖っているので扱いには十分に
ご注意ください。
特に小さなお子さんと一緒に庭に出る時は、刃先
を十分意識しておくことが大事です。
コテ（シャベル）と熊手
コテと熊手は庭仕事には必ず要るものです。
まぁ手袋は・・
あまり使う人いないような。はめるのめんどくさ
いし。
ただし土をいじる時は爪の中が汚れるからした方
がいいですよ。
大鋏（刈込鋏）
ざっくりとバサバサ切りたい場合です。
生垣等のブッシュ用。
ちょっとした芝もこれでやると楽です。といって
も今はバリカンを使う方が多いので、特別刈込む
ようなものがなければ必要ありません。
